「博物館都市」であるこの町はかつてホレズム・ハン国の中心地であり、中国へ通うシルクロードのキャラバンが宿泊する町でもあった。夜明けから日暮れの間に大きく開けられた町の門を終わりのない貨物を背負ったラクダの行列が通っていた。
ヒヴァは最初からホレズム・ハン国の首都であったわけではない。アムダリヤ川がカスピ海からアラル海へと流れを変え、以前首都であったウルゲンチが崩壊された後、1598年にこの小さなヒヴァが国の大都市へと変わった。
ヒヴァは外壁と内壁の二重の城壁で守られ、今は内壁に囲まれたイチャン・カラが「博物館都市」としてのこり、1990年にはユネスコの世界遺産に登録された。
イチャン・カラには20のモスク、20のメドレセ、6基のミナレットをはじめ、数多くの遺跡があり、一つ一つが長い歴史と伝説をかかえている。その遺跡の中にはムハンマド・アミン・ハン・メドレセ、キョフナ・アルク、ムハマド・ラヒムハーヌ、パフラヴァン・マフムド廟、イスラーム・ホジャ・メドレセとミナレット、ジュマ・モスクとミナレット、アラクリ・ハンの城:タシュ・ホウリ宮殿、アラクリ・ハン・メドレセ、クトゥルック・ムラッド・イナックメドレセなどが数えられる。
ヒヴァは古代中央アジアをありのままの姿で見せてくれる。「何度も聞くより一度見るのが万全」とウズベク人は言うが、ヒヴァに適切な言葉だといってもいい。
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