ミナレットは建築物の中でも一番謎めいた建物であり、イスラムの町々を飾り、多くの都市のシンボルともなった。‘minaret’またはアラビア語で‘minara’は”何かが点灯する場所”、”光輝く場所”と訳され、人の心の光、精神的な光と魂を意味する。
最初のミナレットの建築はシリアだと研究者達の意見が一致し、四角いミナレットから誕生し始め、次期に円形に変わった。
イスラム教が中央アジアに広まる前にも塔が建てられていたが、ミナレットとは少し異なる建物で、要塞壁の一部であった。また、灯台としても使われるブリジ塔なども建てられていた。イスラム教が中央アジアでおもな宗教となり、全地域でミナレットが建て始められた。ミナレットが一番多く建てられたのは14-15世紀で、それまで儀式のために建てられていたミナレットは国のシンボル、または個人の権威を表す物となり、特に必要機能は無く、建造物の不可欠なコンポネントとして建てられている。
ミナレットはほとんど全てのメドレセと一緒に建てられ、授業の始まり、昼の休憩時間、ニュースなどの情報を伝えるために使われていた。また防衛機能を果たすためのミナレットもよく建てられ、例としてブハラのカリャン・ミナレットが上げられる。
ミナレットの多くにはアーチ型の灯台があり、そこからナマーズ(お祈り)に呼ぶアザーンを担当の人が歌う。ミナレットの建設によって機能は変わり、様々なミナレットがそれぞれの時代によって建てられてきた。
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